衣・食・住のいいこといろいろ。
一年を通じて快適なOMソーラーの家。
その秘密は太陽のチカラでした。
「家」は家族の暮らしを受け止める大きな器。家族の歴史や思い出を作っていく大切な場所です。それと共に、つくり方や住まい方によって、快適性も大きく変わります。そして何より、無理しないでも省エネ生活ができたり、環境への負担を減らしたり、暮らしをエコロジカルに変えていくために一番影響力の大きいものと言えるかもしれません。
でも、「エコ住宅」と言っても、実際にどんなものなのか、どんな設備や素材を使ったらいいのかよくわからないという方も多いかと思います。実際住んでみて本当のところどうなのか、そのあたりも知りたいところです。
住宅メーカーや企業など作り手からのメッセージではなく、住んでいる人に直接会って住まい手としての生の声を聞きたい、そんな気持ちから始めたのが、このコーナー「エコハウス探訪」です。
エコ住宅は、設備や建築方法だけでなく、住まい手の工夫や意識がプラスされて機能が最大限発揮されます。どんな暮らしの工夫がエコ住宅をもっと楽しくするのか「暮らしを楽しむエコロジー」を発信するこの「おひさまスタイル」ならではの視点で、住まい手のアイデアなどもどんどん紹介していきたいと思います。
それに加えて、エコ住宅を作った建築家の方や工務店の方など、プロである作り手のお話もできる限りお聞きして、エコ住宅を建てる際のポイントなども紹介していきます。
将来、自分が建てるならエコ住宅にしたいなあという方や、今の家をベースにエコリフォームしたいなあという方、そしてエコハウスって何?という方まで、みんなでエコ住宅を考えていきましょう。
第1回目は、自己紹介を兼ねて我が家をご紹介したいと思います。実は自分がエコハウスを建てようと思った時に、あまりにも住まい手にとってわかりやすい情報がなく、苦労したことも、このコーナーを作ろうと思ったきっかけのひとつです。
もちろん今は私がエコハウスの計画を立て始めた9~10年前とは大きく様変わりしています。大手住宅メーカーでも省エネ型の家を数多く発表していますし、さまざまな建材や塗料も自然素材のものが増えています。でも、私が計画を立てた時期はまだまだ選択肢が限られており、試行錯誤の連続といった具合でした。
その中で最初に決めたのは、暖房や給湯の一部を太陽熱でまかなう「OMソーラーシステム」をつけようということでした。
写真:北側から見た家のファサード。変型敷地なので、設計は難しかったよう。
その頃仕事で出会った建築家の方が「OMソーラー」を手がけていた経緯もあり、早くからこのシステムを知っていたことや、工務店主催のワークショップなどにも参加して、太陽のエネルギーを活用したその省エネ性能や、家の中の寒暖の差が少ないこと、シンプルなシステムなのにかかわらず、故障などが少ないことなど、そのメリットについて魅力を感じていたからです。
「OMソーラー」を家の基本構造として決めたので、そのシステムについて経験の多い建築家や工務店に絞ってお会いし、決定しました。
写真:南側のOMソーラーの集熱パネル。このパネルで空気を暖め、地下の床下に送られる。夏場の集熱温度は60度以上になることもある。
建築家の方や工務店を決めるのは家作りの第一歩ですが、家作りを成功させるかどうかを決定づける大きな要因です。やはり、実際に会って人柄や相性を確かめるだけでなく、作品、モデルハウスなど現物の家をなるべく多く見て、質問をたくさんして、家作りに対する意識が同じ人や企業を選ぶことが大事なのではないかと感じます。
そして、住まい手の希望は、口頭だけでなく、紙に書くなどして説明するといいと思います。
私などは、職業柄なのですが、家づくりへの希望がまるで企画書のようなものになってしまい、建築家の方をびっくりさせてしまいましたが、後から思っていたものと違うと言うよりも、最初に密なコミュニケーションをとって、イメージを一致させておいた方が、あとあとの「ぶれ」が少ないかと思います。
どうしてもイメージが伝わりにくいものは、他の家の参考事例の写真の切り抜きや下手なイラストも描いて説明しました。建築家にお任せして作品のように作ってもらうのも一案ですが、エコハウスの良さを生かすにはその後の住まい方による部分が多いので、住まい手の思いを作り手にどううまく伝えるかも大事なポイントです。
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