リゾート地として知られる軽井沢の「来し方」と「行く末」について想うことを、「いま」を暮らす住民目線の日常から、ぽつぽつとつぶやいてみたいと思います。
自然との共生が軽井沢のテーマでもありますが、このところの軽井沢では、野生動物との折り合いが難しくなっているのかな?と感じられる場面が増えて来ました。
野生のニホンザルの群れが軽井沢の森の中を回遊?しており、FM軽井沢では随時「モンキーリポート」をオンエアして、群れの現在位置を伝えると共に、サルへのえさやり禁止と、周辺住民や別荘滞在者への注意を呼びかけています。
サルは国道18号線より北、浅間山側に出没し、群れは18号線を越えて南下しないという暗黙の行動パターンを、今のところは守っている様です。
一方、南軽井沢ではニホンジカが現れて、収穫直前の畑に実った野菜をすっかり食べて行ってしまったと嘆く声が聞かれます。
そして第三の勢力として注目を浴びているのが、イノシシです。
軽井沢の別荘地やゴルフ場の脇を歩いていると、上のように芝生の斜面が耕されたようになっている場面を見かけるようになりました。
台風の長雨で斜面が崩れたのか、あるいは芝生の目が詰まって、枯れそうだから、一部分を耕して枯死を防いでいるのか・・・などと思っていましたが・・・
実は、これは森の住人の食事跡なのだと、別荘を管理している知人に教えて頂きました。
確かに、その知人が管理している企業の保養所にも芝生の庭があるのですが、彼の話では、芝生の斜面一面が耕されてしまったと言うのです。
一体誰が・・・?管理人としてこの由々しき事態を放置できず、寝ずの番を張ってみたところ、来ました来ました、犯人?と思しき森の住人が・・・
その正体はイノシシだったそうです。
イノシシは、ひづめで芝生の斜面の、水が浮き出ているような場所を掘り起こし、中にいるミミズを好んで食べているようだ・・・と言うのです。
確かにひづめで掘りかけた様子が良く判るような場所もありました。
別荘やゴルフコースは、以前は人間の暮らしのエリアと、森の住人の生息エリアとの緩衝地帯であった場所に出来ています。
人間も野生動物も、その緩衝地帯でのニアミスで、お互いの存在を感じ、認識し、警戒しながら、衝突を避けるように生活していたのですね。
今ではその緩衝地帯まで人間が侵略してしまったことから、野生動物達の反撃が始まっているのかも知れません。
※携帯電話の写真機能で撮影したため、解像度が悪くなってしまいました。
横浜生まれの信州育ち。独特の歴史を持つ軽井沢に惹かれ、定住して13年。本業の傍ら、ボランティアとして開局当初よりFM軽井沢で番組制作に取組み、地域コミュニティへの話題を提供中。
07.11軽井沢を走っていた小さな軽便鉄道、草軽電鉄が姿を消してから
06.01今年は草軽電気鉄道が軽井沢から姿を消して半世紀の節目を迎えて

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みなさまからいただいたコメント
温野 さん(神奈川県・女性)2009.10.12
日本各地でシカ、イノシシなどの食害が広がっているようですね。
自然界のアンバランスは人間側の問題で起こることが多いですが、そうは言っても農作物などに被害が出ると農家の方は途方に暮れますよね。
私は先月、長野にある友人の山荘に遊びに行ったときに、村の人が捕獲したイノシシの肉をいただきました。
ものすごく美味しくてびっくりしました。
北海道でも天敵のオオカミが絶滅したことで、えぞ鹿が増え過ぎて食害が広がっているようですが、いままで捕獲しても焼却処分していたものを食用に販売し始めています。「大地を守る会」でも“たべまも”というキャンペーンで、えぞ鹿料理を提案しています。
http://www.daichi.or.jp/info/press/2009/10/6512310112326.html
捕獲して焼却処分するよりは、有り難くいただいたほうが…という感じでしょうか。
遼 さん(長野県・男性)2009.10.13
温野さん、こんにちは。
鹿の被害は、長野県では美ヶ原高原のある中部地域で顕著ですね。やはり鹿の方でも増えすぎてしまったことが「獣害」を起こしてしまう原因になっているようです。
頭数管理などをしながら、どうしても数を減らさないといけない場合には、その命を「ジビエ」として戴くような試みは行われている様です。
佐久市にはいのしし料理の専門店があります。
高校時代、軽井沢に住む同級生が、弁当にツキノワグマの肉を入れて来て食べていました。軽井沢では、人間とトラブルになった熊は駆除されてしまいます。
駆除という言葉はちょっと哀しいですが、人間が奪ってしまった「緩衝地帯」を再度明確にすることから共存の見直しを始めないと、彼らにとっては不公平かな・・・と感じますよね。
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